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赤ちゃんの洗顔は毎日してる?洗い方を覚えて顔を優しくケアしよう!

監修:竹内想

プロフィール

2016年に医学部を卒業後、市中病院での初期研修や大学病院での研修を経て現在は皮膚科医として勤務。皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事の作成や監修に携わっている。

赤ちゃんの洗顔はどうすればよいのか、気になるママ・パパも多いでしょう。「ガーゼで拭く?」「石けんで洗う?」「毎日すべき?」など、迷うポイントがいくつかあります。また、洗顔料も何を使えばよいのか、大人用を使ってよいのか、迷うところです。

赤ちゃんは新陳代謝がとても盛んで、頭皮や顔は皮脂や汗で汚れやすい部分。特に顔は、ブツブツ、赤み、ニキビなどの肌トラブルが起きやすく、念入りなスキンケアが必要です。

本記事では、赤ちゃんの洗顔に関するママ・パパの疑問がすっきり解消するよう、詳しく解説していきます。

赤ちゃんに洗顔をする理由や時期、洗顔料の選び方

洗顔は、赤ちゃんにとっても大切なスキンケアです。赤ちゃんに洗顔がなぜ必要か、どのぐらいの頻度で行うべきか、いつから始めればよいか、洗顔料は何を使えばよいかなどを具体的に解説します。

赤ちゃんに洗顔が必要な理由

赤ちゃんの顔は、皮脂や汗、唾液、ミルクなどで汚れやすく、肌トラブルを防止するためにもできれば毎日の洗顔が理想です。それぞれの汚れの要因を詳しくみていきましょう。

皮脂

皮脂腺が発達し、生後3か月までは皮脂を盛んに分泌するため、肌が汚れやすくなります。生後3か月以降は思春期まで皮脂の分泌量が減ります。

発汗は生後1~数日後の新生児期から始まります。徐々に汗の量が増え、2~3歳になるころには成人発汗量の80%に達し、発汗機能がほぼ完成します。汗腺の数は大人と同じなので、体表面積が小さい乳児は、あせもが生じやすくなります。

唾液

唾液が口から漏れる「よだれ」は、一般的には生後2~3か月ごろから始まり、おおよそ1歳ごろまで続きます。

ミルク

生後4か月くらいまでは、口からミルクがこぼれる「溢乳(いつにゅう)」や、ミルクを吐いてしまう「吐き戻し」がよくみられます。

赤ちゃんの肌は未熟でデリケートですから、汚れが顔に付着したままだと、あせもやかぶれ、乳児湿疹などの原因になってしまいます。また、皮脂や汗などで汚れていると、有害物質がくっつきやすくなります。赤ちゃんはバリア機能が未発達であり、皮ふから物質を吸収しやすいため、注意が必要です 。

赤ちゃんの洗顔を始める時期

洗顔は、沐浴と同様に、退院したその日から始めます。洗顔は、沐浴の前か、沐浴中に行うのがスムーズでしょう。

生後数日は、胎脂(出生直後の赤ちゃんの皮ふを覆う白いクリーム状の物質)を落とさないよう、沐浴はせずに脱脂綿やタオルで顔や体を拭く、ドライテクニック(ドライケア)を行う施設も多いですが、その場合も退院後はお湯を使った沐浴と洗顔を行って構いません。

赤ちゃんの洗顔は何で行う?

大人のような洗顔専用アイテムではなく、全身用ベビーソープ(ボディソープ)で顔を洗います。繊細な赤ちゃんの肌のために、ベビーソープはやさしい成分のもの、さらに皮ふアレルギーテスト済みの低刺激のものがいいでしょう。

また、石油系合成界面活性剤や合成香料、着色料、保存料などを使用していない無添加の製品がおすすめです。

赤ちゃんの肌に手が触れないように泡で洗いますから、きめ細かいなめらかな泡が立ちやすい泡タイプがおすすめです。洗顔や沐浴は赤ちゃんの体の熱を奪わないよう、なるべく短時間で行う必要があります。泡ポンプ式ならば、ワンプッシュで泡が出るので、固形石けんよりも使いやすいでしょう。


赤ちゃんの洗顔方法

赤ちゃんの肌は、刺激に弱いので、スポンジやガーゼなどは使わずに、泡を立て、手を使って優しく洗います。手が直接、赤ちゃんの肌に触れないように「泡で洗う」イメージです 。沐浴の前、あるいは沐浴の最初に洗います。湯温は、ややぬるめの38~39℃がよいでしょう。

Step1. 面積の広い部分に泡をつけて洗う

まず、頬(ほお)や額などの面積の広い部分に泡をたっぷりのせます。指の腹で円を描くように洗っていきますが、「泡で洗う」のがポイントです。



Step2. 口の周りを洗う

次に、よだれやミルク、吐き戻しなどで汚れやすい、口の周囲を洗っていきます。汚れが流れやすい、あごや首なども一緒に洗っていきましょう。

Step3. Tゾーン・耳の後ろを洗う

続いて、皮脂や汗の汚れがつきやすいTゾーン(額・眉間・鼻梁)・小鼻・耳の後ろを洗っていきます。

Step4. 目の周りを洗う

最後に、新しい泡で目の周りを円を描くように洗っていきます。目の周りの皮ふはより繊細で、また目に泡が入る恐れもあるため、目に近づきすぎないように気をつけましょう。

Step5. 泡をすすいで流す

お湯で湿らせたガーゼや水圧を弱めにしたシャワーで泡を洗い流します。すすぎ残しがないように注意しましょう。洗浄成分が残っていると、肌トラブルにつながります。泡切れのよいボディーソープだと、すすぎが楽です。

赤ちゃんは羊水の中にいたので、多少水がかかってもへっちゃらです。水がかかると反射的に目を閉じますし、目に水が入っても大丈夫です。また、水が入らないように耳の穴をふさぐ必要もありません。ふさぐとかえって鼓膜に負担がかかります。

Step6. 優しく拭いて保湿をする

すすぎ後は、タオルで優しく水気を取り、沐浴に進みます。洗顔だけの場合は、この段階で水分を十分に吸い取ります。タオルで拭く際は、肌をこすらないように注意しましょう。

洗顔が終わったら、赤ちゃん用のローションなどでしっかりと保湿ケアを行います。赤ちゃんの肌は表皮が薄く、体の水分の蒸散を防ぐ機能が未熟で、大人や子どもよりもずっと肌が乾燥しやすいのです 。

保湿ケアは、洗顔と同様、とても大切なスキンケアです。洗顔後だけでなく、沐浴やお風呂の後、朝起きて顔を拭いた後、汗やよだれを拭いた後など、小まめに保湿ケアを行い、肌のうるおいを維持しましょう。


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赤ちゃんの顔にパパママが納得して使える洗浄料を


赤ちゃんの洗顔は、できれば毎日行ったほうがよいこと、体と同じ洗浄料(全身用ベビーソープ)を使ってよいこと、などが分かったでしょうか。赤ちゃんの肌は未熟でデリケート。特に顔は汚れやすい部分です。大切なお子さんのかわいい顔、しっかりと守りたいですよね。

体だけでなく顔にも使うとなると、ベビーソープはより慎重に選びたくなるでしょう。皮ふアレルギーテスト済みかどうか、石油系合成界面活性剤や合成香料、着色料、保存料、防腐剤などが配合されていない無添加の商品かどうか、いろいろ確かめて、納得できる一品を見つけてください。


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